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南砂の住宅

 

編み物作家の娘と母の女性2人の小さな住宅。

 

娘が編み物教室を自宅で開催するという事で、まず、公私の分割という事を考えた。

建物を1枚の壁で分節し、

片方がパブリック空間として教室も開催するリビング、キッチン、ワークスペースとし、

もう片方をプライベート空間として、各個人の寝室や水回りを配置した。

そして、

各個人の寝室や水回りなどのプライベート空間、

ワークスペースのセミパブリック空間、

リビング・ダイニング・キッチンのパブリック空間、

テラスのオープンパブリック空間、

というように、公私のグラデーションを作り、

その時の気持ちや状況に合わせて、場所を選択できるようにした。

 

パブリックスペースであるリビングには、広場感や半外部感を与えたいと思い、

公私を分割した二階まで吹き抜けた壁を、外壁と同じブルーグレイ塗装にする事によって、

リビングにいながら、家の外壁を眺める事になり、感覚的外部空間と認識され、

まるで、建物の外にいるような空気感や開放感を獲得する事を目指した。

反対の壁面には端から端までのトップライトを設けて、太陽や雲の動きが白い壁面に

映し出され、外の雰囲気を伝えるよう演出し、

 約5mの天井も、天井の存在を忘れさせ開放感を産み出す事に寄与している。

 

リビングを、広場や半外部のように感じられる空間にする事で、縁側で過ごしているような気持ちの良い空間になり、パブリックという雰囲気を作り上げる事によって、客人が来た時も、リラックスできる空間としている。

 

人生経験を経てきた、2人の大人の女性が、一緒に住むには、適度な距離感が必要だと考え、高齢の母の寝室は、水回りに近い1階に配し、娘の部屋は、階段を上り、ワークスペースを通り、2階のブリッジを渡り、寝室に至るという、あえて長い動線を経て部屋に至るようにし、小さな家の中でも2部屋に適度な距離感が生まれるように考えた。

 

1階の寝室は、庭に面し、2階の寝室はルーフバルコニーに面した部屋として、

日常から解放される自分だけの居場所となっている。

南砂の住宅

所在地/東京都江東区
主要用途/専用住宅

 

構造・構法                          
主体構造・構法 木造在来軸組工法
基礎 ベタ基礎

 

規模                             
地上2階 
軒高5,913mm 最高の高さ6,643mm
敷地面積 174.90㎡
建築面積   50.66㎡(建蔽率28.97% 許容80%)
延床面積   75.38㎡(容積率43.10% 許容400%)
  1階   50.66㎡ 
  2階   24.72㎡

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